サン・ミゲル・デ・アジェンデ 「人生最高のバス旅でゆく、 リアル夢の国」

メキシコシティからバスでサン・ミゲル・デ・アジェンデへ移動。初日からお世話になったオレンジ色の宿を後にし、Uberを使ってAutobuses  del Norteへ。

30分もしないうちにバスターミナルへ到着。とても綺麗に整備されている。飲食店のチョイスも豊富で、海外でよくある「バスターミナルは危険!」な雰囲気はまるで無い。

今回利用するのはETNというバス。初のメキシコ国内移動のいうことで、安全を取ってお高いバスを選んだ。バス旅と言うと、モンゴルでウランバートルからフブスグルまでの悪夢の道のりが走馬灯のように浮かぶ。固いシート、1ミリも倒れず座骨にプレッシャーをかける背もたれ、車内に充満する羊と生乾きの雨の匂い。道なき道を行けば、乗客全員が強制的にヘッドバンキングを始め、シュールな光景が続く。

ETNのバス旅はと言うと、人生で最も快適な移動だった。Wi-Fi完備、ふかふかシート、フルフラットまではいかないけれど爆睡できる角度、足も私の長さながら悠々伸ばせる。

優雅なETNに揺られること約4時間、サン・ミゲル・デ・アジェンデに到着した。

 

一瞬でこんなにも心を鷲掴みにされた街がこれまであっただろうか。今までたくさんの街を見てきた。感動する場所はたくさんあった。でも、今回のこの心の震えはまた別のところにある。私達は、この街の可愛さに震えている。夢の国を彷彿とさせるこの雰囲気に、もうどうしようもないくらいキュンキュンしている。

「わたしディズニーランドとか良さ分かんないんだよね〜」

「一生行かなくていいわ〜」

今まで何度このセリフを吐いてきたことだろう。

 

サン・ミゲル・デ・アジェンデの美を決定づけるが如く現れたこの教会の別名が「リアル・シンデレラ城」だと知っての戯言か。

すっかりリアル・夢の国に心酔、改心した私は、その後も街散策を楽しんだ。

しぶとく残る時差ボケと移動疲れもあり、早めに宿へ。寝ても醒めても夢の国にいる幸せを噛み締めて、就寝。

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鹿野 詩織
鹿野 詩織(かの・しおり)

早稲田大学国際教養学部、政治学研究科卒、モンゴル国立大学留学。
アクセンチュア株式会社、外務省、日本国際協力センター(JICE)、在モンゴル日本大使館にて勤務。

幼少期に1人の留学生と出会ったことがきっかけで、いつのまにかモンゴル尽くしの人生に。2022年6月からは世界一周の旅に出発。自身のウェブサイトKANO LABO(カノラボ)
https://kanolabo.comで旅のコラムや旅情報を発信中。
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