ランナーの隠れた聖地!?大自然で楽しむモンゴルマラソン3選

ここ数年、私の周りで増加傾向にあるもの。それは出産とランナーです。前者に関しては30も半ばなので、女友達がこぞって生み落としにかかっています。後者はと言うと、家の周辺を楽しむ「ご近所ランナー」からトライアスロンの大会に出場する猛者まで様々ですが、皆さんストイックに高みを目指している様子。そんなランナーにこそ教えたい、知る人ぞ知る聖地(大会)がモンゴルにあるんです。

 

1.ウランバートル国際マラソン

今年は5月28日に開催された毎年恒例のマラソン大会。政府庁舎を出発し、シャングリラホテル、モンゴル相撲宮殿、チンギスホテル、子ども宮殿など、ウランバートルの要所を巡りながら完走を目指します。距離は5キロ、10キロ、21キロ、42キロ。2019年開催時には32,000人以上のランナーが参加しました。

十数年前のウランバートルは道が悪く、マンホールに落ちる危険もあったので街中で走るなんて考えられませんでしたが、今ではだいぶ整備されて快適に走ることができます。スフバータル広場では早朝から熱心に走り込んでいる人達も見かけるほど、モンゴルの人達にとってもマラソンやジョギングが身近になりました。ウランバートル市内の観光も兼ねて走りたい人にはこのウランバートル国際マラソンがおすすめです。

 

2.モンゴル国際草原マラソン

モンゴル通の日本人の間では超有名なこちらの大会。その名のとおり、大草原をランナー達が疾走するというモンゴルならではの大会です。距離は1キロ、3キロ、5キロ、10キロ、ハーフ。草原なので、もちろん100%未舗装の道なき道を走ります。沿道で応援してくれるのは、馬、羊、牛、山羊。彼らの群れに遭遇したときは、一旦足を止めて道を譲ってあげましょう。応援団のフンを踏んでしまったとしても気にしない。

どこまでも広がる空と草原を走っているとそれは爽快で解放感があるのですが、実はこの絶景がランナー達を苦しめることも。走れど走れど、見えるのは空、草、馬、羊、牛、山羊。景色が一向に変わらない。目標にできそうな建物だってもちろんない。私は3キロと5キロを走ったことがありますが、こんな短い距離でも途中で飽きがきてしまいました。

ちなみに、一緒に走った某日本人の方は推しアイドルのメドレーを爆音で聴きながら走っていたので、飽きることなく最後までハッピーに完走されていました。

そして、この大会の1番の醍醐味。それはハーフで優勝すると「馬一頭」がもらえること!!こんな大会、他にはありません。馬一頭、狙っていきましょう。今年は9月に開催されるそうです。2022年モンゴル国際マラソン草原ツアー(Click!)

 

 

3.モンゴル サンライズ・サンセット

こちら、モンゴル最強の大会ではないでしょうか。その距離、42キロ or 100キロ。この数字を見れば、生半可な気持ちと準備では臨めないことがよく分かります。場所はウランバートルから約700キロ離れたフブスグル。大きな湖が有名な、ツァータンというトナカイ族が暮らす場所です。平地だけでは終わらないこの大会。ランナー達は山間を縫い、峠を越え、太陽と月が入れ替わる空に見守られながら進んでいきます。

数年前この大会に挑戦し、100キロを完走した友人のランナーが言っていました。「辛かった。本当にきつかった。でも、最高に気持ちいい。」最後の「気持ちいいい」は爽やかなスポーツマンが発するそれではなく、その世界に没頭し己も一部と化した熱心な信者さながらの、ねっとり恍惚としたトーンで想像頂ければと思います。彼は、輝いていた。そして、私はその姿にちょっと引いた。

私自身は一生参加することはない大会だと思いますが、これを読んで決意を固めた方がいたら是非教えて下さい。心の中でそっと応援しています。

 

馬も良いけど、ランも良い。

記録だけに止まらない、特別な記憶と体験を求めるランナーの皆様は、是非モンゴルへ!

この記事を書いた人write

鹿野 詩織
鹿野 詩織(かの・しおり)

早稲田大学国際教養学部、政治学研究科卒、モンゴル国立大学留学。
アクセンチュア株式会社、外務省、日本国際協力センター(JICE)、在モンゴル日本大使館にて勤務。

幼少期に1人の留学生と出会ったことがきっかけで、いつのまにかモンゴル尽くしの人生に。2022年6月からは世界一周の旅に出発。自身のウェブサイトKANO LABO(カノラボ)
https://kanolabo.comで旅のコラムや旅情報を発信中。
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Instagram: @kano_labo
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