ちょっと昔のモンゴルへ

前回の記事(Click!)では日・モンゴル外交関係樹立50周年を記念した、100年前と今のモンゴルをファインダー越しに伝える特別展をご紹介しました。私とモンゴルのごく私的な歴史を数えてみると、約27年。まだまだ特別展は開けませんが、過去の写真を振り返ってちょっとだけ前のモンゴルの様子をお伝えしたいと思います。

こちらは私が2007年にモンゴル国立大学留学中に友人が連れて行ってくれた写真館での1枚。私が着せてもらった衣装は、ハルハ族の貴族の女性が身にまとっていた衣装です。高位についていた女性達が国政で重要な役割を果たし、国をけん引していた当時のモンゴル。モンゴル人女性のその芯の強さと聡明さは、現代にも引き継がれていると感じます。そして、その意思が宿ったかのようにキリリと主張する私の極細眉。時代ですね。

思わず二度見してしまいそうな頭の飾りが印象的なこの衣装は、スターウォーズのアミダラ女王のモチーフになっていました。

 

こちらは、2007年に初めてモンゴル料理「ホルホグ」を食べた直後の1枚。ホルホグというのは、羊肉とにんじん、じゃがいもを焼けた石で熱して蒸し焼きにする料理で、草原でホルホグとビール+ウォッカ、というのが夏の楽しみの一つです。肉と野菜のエキスがたっぷり染み込んだ石は身体に良いとされていて、熱いうちにこうしてお腹に乗せて内臓を温めます。料理を作った焼石で、温活。どこまでもナチュラル志向のモンゴルライフです。

 

横綱に囲まれたこちらは2009年撮影。モンゴルでの留学を終えて日本の大学に戻ってきた後、モンゴル・ダルハン市にある「太陽の子ども達」という孤児院の支援をしていました。この写真は、子どもたちを日本へ招待しチャリティーコンサートを開くと言うことでモンゴル出身の両横綱に協力をお願いしに行ったときのワンシーン。間近でお会いすると迫力の塊で、真ん中の3人の笑顔が緊張で強張っているのが分かります。貴重な1枚です。

 

2012年に友人がモンゴルに遊びに来てくれた際の1枚。後ろに写っているのは、旧チンギスハーン国際空港(ボヤント・オハー空港)です。2021年に日本の支援によって新チンギスバーン国際空港が誕生し、現在この旧国際空港は国内専用となりました。毎回MIATに乗ってこの空港に降り立つと羊の香りがぷ~んと漂ってきて「あぁ、私はまたモンゴルに戻ってきたんだなぁ」とひとりしみじみと浸っていたものです。

 

こうして振り返ると、気づかないうちに様々な変化が起きているものですね。

10年後、50年後、100年後に繋がる「今」を選択できるのは、今日を生きる私達しかいません。日々の生活の中での選択に責任を持つこと。自戒を込めて、記しておきたいと思います。

 

 

 

 

この記事を書いた人write

鹿野 詩織
鹿野 詩織(かの・しおり)

早稲田大学国際教養学部、政治学研究科卒、モンゴル国立大学留学。
アクセンチュア株式会社、外務省、日本国際協力センター(JICE)、在モンゴル日本大使館にて勤務。

幼少期に1人の留学生と出会ったことがきっかけで、いつのまにかモンゴル尽くしの人生に。2022年6月からは世界一周の旅に出発。自身のウェブサイトKANO LABO(カノラボ)
https://kanolabo.comで旅のコラムや旅情報を発信中。
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Instagram: @kano_labo
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