【来月公開】日本・モンゴル外交関係樹立50周年記念特別展「邂逅する写真たち――モンゴルの100年前と今」

前回の記事(Click!)で触れましたが、2022年2月24日は日本とモンゴルの外交関係樹立50周年という節目の日でした。外交、文化交流、留学、国際協力、貿易、ビジネス、観光など、それぞれの分野でたくさんの方が愛と勇気と気合いを持って紡いできた歴史です。この記念すべき日の当日、私は仕事の合間にJapan Festival in Mongolia 2021のオンラインLiveをこまめにチェックし、無事チャカランドのライブをオンタイムで観ることができました。見逃してしまった方は、是非こちらの記事からJapan Festival in Mongolia 2021のFBページのアーカイブをご覧ください。

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50周年ということで、今年は日本でもモンゴルでも様々な周年行事が予定されています。その中でも私が特に楽しみにしているのは国立民族学博物館で行われる「邂逅する写真たち――モンゴルの100年前と今」という特別展です。

 

<展示概要>(国立民族学博物館HPより)

写真で見る100年前と現代のモンゴル
  ――新しいモンゴル像との出逢いが待っている。

およそ100年前、欧米から多くの探検家たちが中央アジアを越えモンゴルに到達した。探検家たちは多くの写真を残し現在に伝えている。
100年前のウランバートルは、活仏(かつぶつ)にして皇帝、ボグド・ハーンが治める「聖なる都」だった。欧米人がウルガと呼んだこの都の中心には、活仏の黄金の宮殿が燦然(さんぜん)と輝いていた。市場に行ってみると、騎馬でものを買う人びとの姿が見える。 “エキゾチックな”遊牧民たちの姿も興味深い。
翻(ひるがえ)って現代、モンゴルの写真家たちも自らの社会を見つめ、写真で表現するようになった。モンゴルの首都ウランバートルは、人口150万人を越えるグローバル都市へと変貌(へんぼう)を遂(と)げた。首都の新しいシンボルは巨大なチンギス・ハーン像だ。首都の中心部には、高層ビル群が林立し、華やかな都市文化が花開く。その一方で都市の周縁部には、遊牧民の移動式テント、ゲルが密集する「ゲル地区」が広がっている。また、草原も変貌を遂げつつある。大草原と遊牧民は重要な観光資源である。その一方で、定住化が進んでおり、鉱山開発による環境汚染も懸念(けねん)されている。こうした現代のモンゴルのリアルを気鋭の写真家B.インジナーシらが写し出す。
100年前の探検家たちが残したモンゴルと現代の写真家がまなざすモンゴル。本展示は、写真をめぐる100年の時空を越えた邂逅(かいこう)-出逢(であ)い-をテーマにしている。きっと新しいモンゴルの姿に出逢えるに違いない。

 

人間というのは、「残したい、伝えたい」生き物なんだと思います。スマホが普及した今、人々は常に身の回りの一瞬を画像に残し、共有することで喜びを感じています。過剰な承認欲求の表れだと批判されることもしばしばですが、そこにはその場限りの「いいね」欲しさとは別の、まだ見ぬ未来へメッセージを残すという行為・願望が含まれている気がします。中央ゴビを旅した際に見た紀元前3000年前のに描かれた岩絵からは、描いた人の狂気に似た執念を感じました。「今を生きる」を実践したいと願いつつ、過去を振り返り、未来を憂いながら、それでも未来へ残せる何かを探しているというのが、人間と言う生き物なのでしょう。

 

当時の探検家たちの目に映ったモンゴルが、現代を生きる私達の心に何を訴えかけるのか。私達はどのようなメッセージを受けとることができるのか。100年前の「聖なる都」で生きていた人たちと時空を超えて繋がることができる、貴重な機会です。

私も是非足を運びたいと思います。

 

日本・モンゴル外交関係樹立50周年記念特別展「邂逅する写真たち――モンゴルの100年前と今」

2022年3月17日(木)~ 5月31日(火)

国立民族学博物館 特別展示館

 

(本記事のサムネイルの画像は立民族学博物館HPからお借りしました。)展示 – 国立民族学博物館 (minpaku.ac.jp)

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鹿野 詩織
鹿野 詩織(かの・しおり)

早稲田大学国際教養学部、政治学研究科卒、モンゴル国立大学留学。
アクセンチュア株式会社、外務省、日本国際協力センター(JICE)、在モンゴル日本大使館にて勤務。

幼少期に1人の留学生と出会ったことがきっかけで、いつのまにかモンゴル尽くしの人生に。2022年6月からは世界一周の旅に出発。自身のウェブサイトKANO LABO(カノラボ)
https://kanolabo.comで旅のコラムや旅情報を発信中。
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