旅したつもり

”旅したつもり”

 

こんな看板を見つけたら、思わず覗かずにはいられない。

私は旅が好きだ。降り立った瞬間、鼻腔に絡まる異国の香り。それはスパイスだったり、磯の香りだったり、汗と泥が入り混じったような思わず顔をしかめるにおいだったり、とろんと懐かしい甘い香りだったり。モンゴルの空港のにおいも、もちろん私の鼻メモリーに残っている。1回経験したことのある人なら、うんうん、と思わずうなずいてしまうあのにおい。思い出すだけで懐かしい。

飛行機にも列車にも乗れなくなってから、1年と少し。今では遠く離れてしまったあの場所、あの友に想いを馳せながら深夜に一人、スクリーン上で旅をしていたとき、素敵なお店と出会った。

 

モンゴルや中央アジアをモチーフにしたオリジナルグッズを販売する

”旅したつもり”(Click!)

手のひらサイズのミラーは薄くてコンパクト。カバンに入れると物がどこにあるのか分からなくなってしまうタチなので、ポケットに忍ばせて持ち歩けるのが嬉しい。色鮮やかな民族衣装が描かれたノートは、長いこともったいなくて使えなかった。モンゴル語の勉強を始めた方は、こんなノートがあればモチベーションが高まりそう。

こちらはウズベキスタン好きにはたまらない、ザクロモチーフのミラー。これまで2度ウズベキスタンへ行ったことがあるけれど、ウズベキスタンのお土産物はかわいくてかわいくて、すっかり散財した記憶がある。このザクロ柄のお皿も、何枚買ったことだろう。ザクロは中にたくさん実が詰まっているので、子宝を願う意味で描かれているそう。

こちらも中央アジア好きなら思わずコレクションしたくなるステッカー。大鍋で豪快に作るプロフは一度食べ始めたらやみつきになる味で、ウズベキスタンの食堂で友人と競うようにして、あっという間に平らげたことを思い出した。

 

どれもこれも、その国や文化の魅力がディテールまで詰められている。手にするだけで旅気分になれるアイテムは、油断するとマイナスに引っ張られがちなここ最近の日々を明るくしてくれる。こんなときだからこそ「できない」に執着するのではなく、「足るを知る」こと。もう少しのあいだ、”旅したつもり”で、今しかないこの日々を楽しみたい。

 

旅したつもり (theshop.jp)

Instagram @eurasia_design_kao

 

 

 

この記事を書いた人write

鹿野 詩織
鹿野 詩織(かの・しおり)

8歳の頃、初めて出会った海外の友人がモンゴル人だったことがきっかけで、モンゴルに憧れを抱く。 早稲田大学国際教養学部在学中にモンゴル国立大学への留学が実現。 卒業後、アクセンチュア株式会社、外務省勤務を経て、日本国際協力センター(JICE)にて、モンゴルにおけるJICAの人材育成プロジェクトに携わる。 モンゴル滞在中は、孤児院支援、遊牧生活、起業も経験。 現在は早稲田大学公共経営大学院に在学し、モンゴル研究、通訳、執筆活動等を行っている。

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