モンゴル初のコロナウイルス国内感染発生

11月11日、モンゴルで初めての新型コロナウイルス国内感染者が出てしまいました。モンゴル政府の発表によると、感染が認められたのはロシア国境のアルタンホラグから入国した運転手とその家族です。その運転手はモンゴル入国後21日間の隔離を終え、再度PCR検査を受けたところ、陽性反応が出たとのことです。隔離期間は政府指定の隔離施設にいたわけですし、運転手の方に落ち度は無いのですが、隔離明けから陽性反応が出るまで、公共バスやタクシーを利用してかなりの広範囲を移動していたこと、そして、2000名以上が集まるコンサートを観に行っていたとのことで、ウランバートル市内で既にクラスターが発生していることが想定されます。

 

初めて国内での感染者が出たことを受け、モンゴル政府は11月11日から13日まで以下の措置を取ることを決定しました。

●ウランバートル市から市外に出る交通の一時封鎖。(郊外からウランバートル市内には入れます。)

●すべての教育機関の閉鎖

●すべての娯楽施設(映画館やゲームセンター等)の営業停止

●イベント(集会、会議、スポーツ、文化行事等)の禁止

●アルコール販売禁止

●レストラン、カフェ、スーパー、市場など食品販売サービスを行う施設の営業時間は7時~22時まで(一部閉店している店もあります)

●マスクを着けずに外出している場合は罰金50,000MNT

●チャーター便の運航計画見直し

 

上記の措置は13日までとされていますが、今後も感染拡大が見込まれることから、措置の厳格化と期間延長が予想されます。

これまで通常通りに生活できていたモンゴルですが、一晩ですっかり変わってしまいました。モンゴルは医療レベルが低く十分な隔離施設、医療施設が確保できないこと、人工呼吸器か足りないこと、人口が少ないため人命を第一とすることを背景に、厳しい感染防止対策をとって国内感染をゼロに抑えてきました。国内感染が出たことで政府、国民が受けているショックは大きく、今も様々なニュースが錯綜していますが、パニックに陥らずに3密を避け、手洗い・うがいを徹底するという原則を守って何とか乗り切るしかありません。

 

在モンゴル日本大使館のHP(Click)で随時日本語での情報発信を行っているので、特にモンゴル在中の日本人の方は最新情報の収集に活用頂ければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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鹿野 詩織
鹿野 詩織(かの・しおり)

8歳の頃、初めて出会った海外の友人がモンゴル人だったことがきっかけで、モンゴルに憧れを抱く。 早稲田大学国際教養学部在学中にモンゴル国立大学への留学が実現。 卒業後、アクセンチュア株式会社、外務省勤務を経て、日本国際協力センター(JICE)にて、モンゴルにおけるJICAの人材育成プロジェクトに携わる。 モンゴル滞在中は、孤児院支援、遊牧生活、起業も経験。 現在は早稲田大学公共経営大学院に在学し、モンゴル研究、通訳、執筆活動等を行っている。

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