メルクーリ、最後の日

本日2020年5月31日、ウランバートル市民と我々外国人を支え続けてくれたメルクーリ市場が、建物の老朽化に伴いクローズしました。1994年にオープンして以来、モンゴルが民主化してから約四半世紀もの間市民の暮らしを支えてきたんですね。市場内のお店はそれぞれに移転先が決まっているとのことですが、長年通いなれたあの場所がなくなってしまうのはとっても残念。メルクーリ市場は他の市場と違って外国製品を数多く揃えていたので、私も留学時代から足繁く通ってはお宝がないかチェックしていました。今でこそ一般のスーパーマーケットにも「うどん」や「カレールー」が並ぶようになったウランバートルですが、2007年当時は日本食材に出会える場所といえば、メルクーリ市場くらいしかなかった気がします。お値段的には他の市場よりお高いのですが、貴重な日本の調味料を見つけるたびに歓喜と興奮に包まれ、買わずにはいられなかったものです。

思い出が詰まったメルクーリ市場の最後を見ようと、本日しっかりマスクを装着して行ってきました。

外観はこんな感じ。赤字で「メルクーリ」と書いてあります。

入口。入って左手にチーズや牛乳、前方に「アーロール」などモンゴル特有の乳製品、右手には岩塩・調味料・ぐるぐるスモークチーズ(ビールと最高に合います)、お菓子、果物などのお店が並んでいます。ここでマンゴーとマンゴスチンを見たときの驚きは忘れられません。

所狭しと商品が並べられている市場内。

このチョコレートはたまにお土産として買っていました。ロシアチョコなんですが・・・・今ではMade in Mongoliaの「ゴビチョコレート」がレベルアップして美味しくなったので、そちらをお土産にしています。

奥に進むと、野菜・肉コーナー。モンゴル語を学びたての頃、ここで値段交渉をしながら少しずつ単語を覚えては喜んでいました。お店のおねえさん達、拙い話に付き合ってくれてありがとうございました・・・!

そして、ここからがメルクーリの真骨頂です。見てくださいこの日本食材のレパートリー!!うどん・焼きそば・味噌汁・寿司酢・らっきょう酢(何それ?)、おたふくソース、etc

カレーは甘口・中辛・辛口、全種取り揃えております!感涙ものです。

これまで私の胃袋と和食恋しさを満たしてくれたメルクーリに感謝しつつ、本日買ったのはこちら。

ごま油(大好き)、リンゴ酢(苦手だけど健康のため)、ウェイパァー(これさえ入れれば、どんな料理もいい塩梅の中華風味になるという魔法のペースト)、「ノンオイル柚子ドレッシング」は、おねえさんがおまけでくれました。あと、最近はまっている唐辛子。

外国で暮らしながら、これだけバラエティーに富んだ日本食材を買えるなんて本当に恵まれていると思います。ありがとう、メルクーリ・・・!!!明日からメルクーリとの思い出を胸に、甘酸っぱいリンゴ酢を飲み始めようと思います。

 

 

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鹿野 詩織
鹿野 詩織(かの・しおり)

8歳の頃、初めて出会った海外の友人がモンゴル人だったことがきっかけで、モンゴルに憧れを抱く。 早稲田大学国際教養学部在学中にモンゴル国立大学への留学が実現。 卒業後、アクセンチュア株式会社、外務省勤務を経て、日本国際協力センター(JICE)にて、モンゴルにおけるJICAの人材育成プロジェクトに携わる。 モンゴル滞在中は、孤児院支援、遊牧生活、起業も経験。 現在は早稲田大学公共経営大学院に在学し、モンゴル研究、通訳、執筆活動等を行っている。

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