兄弟雪

今日、関東圏では雪が舞ったようですね。ウランバートルは、お天気に恵まれた気持ちの良い週末となりました。最高気温は、プラス8度。今週はさらに暖かくなるようで、長かった冬ともいったんお別れです。

さて、こちらは3週間前のウランバートル近郊の草原の様子。

一晩中雪が降り続いた翌日です。隙のない冷たく細い空気と、繊細に散りばめられた雪に囲まれていると、自然の一部として自分の存在が溶けだすような感覚を覚えます。この日、遊牧民のおじさんが「Duu ni ahiigaa avch yavhaar irlee」ということわざを教えてくれました。これは、「弟(雪)がお兄さん(雪)を迎えにきたよ」という意味。冬本番に降り積もったのが「お兄さん雪」で、「お兄さん雪」が固く凍った頃に、時間差で降ってくる雪が「弟雪」だそうです。ふわふわと柔らかい弟雪が降ったら春はもう目の前、お兄さん雪と一緒に雪解けを迎え、大地を潤してくれる、というわけです。

そして、こちらが今週末の草原。

3週間でこの差!!この目まぐるしく変わる自然に合わせて暮らす遊牧民の逞しさをあらためて感じます・・・。今年は雪が多かったので、夏にはきれいなグリーンの草原が期待できそうです!

 

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鹿野 詩織
鹿野 詩織(かの・しおり)

8歳の頃、初めて出会った海外の友人がモンゴル人だったことがきっかけで、モンゴルに憧れを抱く。 早稲田大学国際教養学部在学中にモンゴル国立大学への留学が実現。 卒業後、アクセンチュア株式会社、外務省勤務を経て、日本国際協力センター(JICE)にて、モンゴルにおけるJICAの人材育成プロジェクトに携わる。 モンゴル滞在中は、孤児院支援、遊牧生活、起業も経験。 現在は早稲田大学公共経営大学院に在学し、モンゴル研究、通訳、執筆活動等を行っている。

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