INFORMATION基本情報

モンゴル国Mongolia
人口
約318万人(2017年末現在)
言語
モンゴル語(公用語)、カザフ語
国土面積
156万4100㎢(日本の約4倍)
東京との距離
約3000㎞(飛行機で約5時間)
首都
ウランバートル
宗教
チベット仏教、シャーマニズム
通貨
トゥグルグ(MNT)
日本との時差
-1時間(日本の方が1時間早い)

モンゴルの国土と地形LANDAREA

東アジア北部に位置するモンゴルは、標高1,500mほどの高原地帯に位置し、北はロシア、南は中国と隣接する内陸国です。東西は約2,400km、南北は約1,260kmと、横長の地形が特徴的です。

モンゴルの西部には標高4,300m級のアルタイ山脈が連なっています。チャツァルガンなどの薬草の宝庫であり、絶滅危惧種のゴビ熊が生息する貴重な自然として有名です。また、中央にはモンゴルでは珍しい“滝”の源となるハンガイ山脈が連なり、北にはタイガと呼ばれる針葉樹林が広がっています。南には世界で4番目の大きさを誇るゴビ砂漠が東西に長く続き、残りの国土にはステップの草原が広く分布しています。

重要な河川としては、モンゴル最大級の河川セレンゲ川と、流域の大半は良好な純草原でありモンゴル有数の馬産地となっているヘルレン川があります。また、国の保護区域に指定されているモンゴル北東部のヘンティ山脈は、北極海と太平洋の分水嶺(水を分ける境界となる山稜)になっています。

モンゴルの暦と四季FOUR SEASONS

現在、モンゴルでは新暦だけでなく旧暦(チベット暦)も使われています。チベット暦は約3年に1度、1年が13か月となる「うるう月」がありますが、他の東アジア諸国の旧暦(中国暦など)とイコールであるとは限りません。旧暦が今でも使われている代表例としては、「旧正月」でしょう。モンゴルの旧正月は「ツァガーンサル(白い月)」と呼ばれ、この白はモンゴルでは“純粋さ”を表現し、モンゴル人が尊ぶ“乳”の色でもあります。また、モンゴル国の存在を世界中の人々へ知らしめ、国民の誇りとなっているチンギスハーンの誕生日は「旧暦の冬の最初の月の一日」と定められています。その日にあたる新暦での誕生日には毎年ズレはありますが、年に一度の「モンゴルの誇りの日」として”国民の祝日”となっています。

暦の上では、モンゴルでも旧正月から3か月ごとに季節を春夏秋冬と分けていますが、日本人の季節感からすると、モンゴルは5・6月が春、7・8月が夏、9・10月が秋、11月~翌4月までが冬と感じられるでしょう。

モンゴルは内陸性気候のため、夏季と冬季、日中と夜間の寒暖差が激しいのが特徴的です。また、一年の内300日は晴れると言われるほど晴れの日が多く、湿気も少ないため空気はカラッとしています。日照時間は夏だと早朝4時ごろから夜10時ごろまで明るく、冬は朝8時から夕方5時までと非常に短いです。年間の日照時間は約2,800時間であり、日本の平均日照時間の約1.5倍も長いのです。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温(℃) -14.5 -7.1 2.2 12.6 21 26 28.3 22 16.9 7.3 -7.3 -11.8
最低気温(℃) -24.2 -19.2 -9.7 -2.2 5 12.5 15 10.8 4 -4.1 -16.1 -20.5
降水量(mm) 0 0 2 3 11 70 28 95 48 16 11 2
参照:気象庁(2017年)

遊牧民の国から資源の国へRESOURCE COUNTRY

多くの日本人がモンゴルと聞いて思い浮かべるのは、チンギスハーンとモンゴル帝国、草原と遊牧民とゲル、近年では大相撲のモンゴル力士たちかと思います。歴史や国語の授業でフビライハーンと元寇、ス―ホーの白い馬と馬頭琴について習ったことを記憶している方もいるかもしれません。しかし、現在のモンゴルは、国民に占める遊牧民の割合が1割にまで減少しており、単なる遊牧民の国ではなくなっているのです。

モンゴルは2000年代以降、資源開発が活発になり、現在では名目GDPの約2割を占め、輸出の9割を鉱物資源が占めるようになりました。

銅3700万トンと金1300トンの埋蔵量があるとされるオユトルゴイ銅金鉱山、石炭の埋蔵量が60億トン前後(日本の輸入量30年分相当)とされるタバントルゴイ炭鉱など、世界最大級の埋蔵量を誇る鉱山をはじめ、モンゴルには石炭、銅、金、原油、鉄鉱石、亜鉛、蛍石、モリブデン、鉛、タングステン、銀、レアメタル、レアアースなど多くの鉱物資源が見つかっています。しかし埋蔵量の確認が行われているのはモンゴル全国の約2割に過ぎず、地下にはまだまだ多くの鉱物資源が眠っていると言われています。

首都ウランバートルULAANBAATAR

首都ウランバートルには、国民総人口の約半数にあたる140万人が集中しており、人口の6割は若者が占める非常に活気あふれる街です。また、面積は4700㎢と、京都府より少し大きいくらいのサイズです。しっかりとした経済基盤を持つ都市部には近代的な建物が並び、辺りを見渡すとおしゃれなカフェやセレクトショップが軒を連ねるなど、「遊牧民」「大草原」といったイメージとはかけ離れた世界が広がっているでしょう。

一方で、少し道を外れると昔のチベット仏教の寺院や歴史的建造物も見られ、近代都市と伝統文化が共存する華やかな街として日々進化を続けています。ウランバートルはモンゴルの政治、経済の中心であるだけでなく、文化・芸術、教育科学の中心でもあります。市内には多くの博物館や劇場、映画館、ギャラリー、大学があるほか、近年は国際色豊かなレストランが増え、街中で世界のいろいろな国の料理が楽しめるようになっています。

ウランバートルは四方を山に囲まれた盆地で、中央を東西にトーラ川が流れています。周囲には地方から職を求めて流入した人たちが生活するゲル地区が広がっており、市の人口の約6割がゲル地区に住んでいます。ゲル地区には上下水道、暖房のインフラがなく、冬期にゲル地区世帯の人々はストーブで暖をとるために石炭を燃やします。この煤煙が主な原因となり、ウランバートルでは「大気汚染」が重要な課題となっています。そして近年、モンゴル政府は世界銀行などの支援を受けて「ウランバートル・クリーン・エア・プロジェクト」を立ち上げました。首都での汚染物質の排出量を94%減らすことを目標と掲げたこのプロジェクトは、現在も国を挙げて進められています。

MESSAGE元 在モンゴル日本国特命全権大使 ご挨拶

モンゴルの魅力について

元在モンゴル日本国特命全権大使
清水 武則

私が外務省に採用され、モンゴル専門家の道を歩き始めたのが1975年。大使の職を辞するまでの40年余あまりの間に4回ほどモンゴルの日本大使館に勤務しました。初めて外務省研修生としてモンゴルの地を踏んだ1977年頃はちょうど社会主義体制全盛期で、資本主義国である日本から来た若い外交官にはとても厳しい時期でした。モンゴルの国民には言論の自由も参政権も財産権もなく、日本のような資本主義国の人間との接触もご法度でした。

孤独感の中で、それでも国立大学の先生や学生の中には親切にしてくれる“隠れ親日派”がいたのがなによりの救いでした。1990年に民主化運動が起こった時、現場にいた私は嬉々として仕事に取り組みました。「これでモンゴル人が自由になれる。日本との関係も発展する―。」今日では信じられないことですが、日本大使が普段会える役人は外務大臣ではなくアジア局長のレベルだったのです。何万人もの若者たちのデモや集会が行われる中、「今こそ日本がモンゴル支援の先頭に立つべきである」という電報を打ったあの日を昨日のことのように思い出します。

このような経験をした私には、「自由や民主主義といった普遍的な価値観を有するに至ったこと」が何よりも貴重に思えるのです。今、モンゴルとは戦略的なパートナーシップを構築し、日本は国際場裏で協力し合っています。緊張する東アジアの中で日本の立場を理解し支持してくれる国が“モンゴル“なのです。政府首脳レベルの交流以外に、市民交流も確実に進展しています。1989年にわずか500人ほどだったモンゴル人訪日者が2016年には2万人に達しています。体制移行国モンゴルの試練に対する日本の誠実な支援はモンゴルで今でもなお感謝され、日本は身近な第三の隣国になりました。東日本大震災の時にはモンゴル全土で募金活動が展開されましたが、これはモンゴル国民がいかに日本に親近感を持ってくれているかの証でしょう。

モンゴルは13世紀に欧州とアジアをまたぐ大帝国を造った民族の末裔の国であり、その歴史や遊牧文化を学ぶことも興味が尽きませんが、17世紀に初代活仏ザナバザルが作った仏像群は世界の仏像の中でも最も美しいと思います。モンゴル人の芸術水準の高さは、馬頭琴、そしてホーミーといった民族音楽に加え、絵画やオペラなど今日にも継承されています。

1920年代にアメリカの探検家アンドリュースはゴビの赤い谷で恐竜の骨や卵を発見しました。その地域の大地の広大さは筆舌に尽くせません。西に行けば大平原の中に巨大な湖オブス湖(塩湖)やキルギス民族が住んでいたといわれるヒャルガス湖、東に行けば200キロ四方が大平原とも言われるメネンゲ平原など日本ではとても体験できない雄大な自然が広がっています。

モンゴルはまた、最近では石炭や銅、ウラン、金と言った地下資源大国としても注目されていますが、7000万頭近い家畜が遊牧形態で飼育されている珍しい国でもあります。民主化、市場経済化してわずか4半世紀を経過したばかりのモンゴルには産業を発展させるノウハウや技術力がまだまだ足りません。日本企業にとっても大きな可能性を秘めている国と言えるのではないでしょうか。

INTRODUCTIONモンゴル関連情報サイトのご紹介

デファクトガゼット

モンゴル発の政治・経済・社会を分析する独立した週刊新聞。

http://www.jargaldefacto.com/?lang=jp

モンゴル通信

国営モンツァメ通信社発行の日本語によるオンラインニュースチャンネル。

https://montsame.mn/jp/

inside mongol

モンゴルの政治・外交・統計を掲載する日本語月刊情報誌。

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