S&Pがモンゴルの格付けをB安定的に据え置き

2021.07.30 モンゴル銀行発表(リンクはこちら)

国際格付け機関のS&Pがモンゴル国の信用格付けをB(安定的)に据え置くことを7月29日に発表した。

下記の根拠により、モンゴル経済は安定的であると説明した。

・モンゴル経済はパンデミックにより2020年に5.4%縮小したが、世界経済の回復、資源価格の高騰により2021年は6.7%、2022年は7.0%成長する見込みである

・モンゴルでは今年4月からCOVID-19の感染が拡大しているものの、国際収支、国家予算、対外債務などに関する指標は2021年以降回復しているため、経済回復は今後も続くとみられる。この回復にはモンゴルのワクチン接種率、財政支出策、世界経済の回復による鉱物製品輸出の成長などの要因が主に影響する。

・モンゴルのワクチン接種率が他の発展途上国と比較して高い水準にあることは、パンデミックによる経済の不透明性を緩和している。モンゴル国民の3分の2以上が1回目のワクチン接種を受け、60%以上が2回目の接種も受けた。

・鉱山分野における外国直接投資の影響で中期的な経済見通しは比較的良好である。タワントルゴイ、オユトルゴイのプロジェクトにおける外国直接投資の影響により、経済成長は2024年まで平均6.8%前後を維持する見込みである。また、一人当たりGDPで同水準にある他国に比べてモンゴルの経済成長は中期的に高いと予想している。

・モンゴル政府が外国借款の獲得に成功したことにより、一部の大型対外債務のリスクを低減することができた。具体的にはモンゴルの総対外債務が経常支出に占める割合は、2020年には2019年よりも増えて181%になったが、2021年には159%に低下する見込みである。

・モンゴル銀行が2020年8月に中国人民銀行との間で150億人民元の通貨スワップ協定を2023年まで延長することに成功したことは、外貨準備高への圧力を緩和した。

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