社債償還についてのお知らせ

 モンゴル貿易開発銀行(以下TDB)は、2007年以来、継続的に11億4000万ドル相当の債券を5回に渡り国際金融市場を舞台に発行したモンゴル初の企業であり、且つ唯一の商業銀行でもあります。
 前回発行の2015年時点でのモンゴル経済は大変不安定でありましたが、そのような環境下でもTDBは政府保証付き5億米ドルの5年債を発行することに成功しました。その債券発行はモンゴル国の外貨準備の増強に貢献し、またモンゴル国の通貨であるトゥグルグの為替安定化に対して大変重要な一面を担いました。今日、私どもTDBはその2015年発行の債券を無事に償還したことで、国際金融市場に対する責任と義務を果たしたものと考えております。
 TDBは、今日まで顧客や投資家の信頼を損なわないよう、常に細心の注意と重い責任を自覚して商業銀行としての義務を遂行して参りました。それはモンゴル国の外国為替決済の実に8割以上を取扱い、国際金融の参加者よりモンゴル金融市場の玄関口として高い評価を得ていることがその証左です。
現在までに、TDBは以下の債券を国際市場で発行し、約定期限通りに償還しています。

* ​2007年:7,500万米ドルの債券
* ​2010年:1億5,000万米ドルの債券
* ​2012年:3億米ドルの債券
* ​2014年:7億中国元の債券
* ​2015年:5億米ドルの債券

 2015年、モンゴルの経済状況は不景気の真っただ中でした。マクロ経済環境は芳しくなく、主要な輸出鉱物資源の価格は低迷し、経済成長率は前年から5.6%低下して2.3%に落ち込み、国内では失業率の増加、財政赤字は1兆1,631億トゥグルグ(GDPの5%水準)に達し、国の外貨準備高は前年同月比で約2割(3億2,680万米ドル)減少した13億2,320万米ドルになり、また、海外からの直接投資はピーク時の1/70のわずか6,400万米ドルにまで落ち込みました。
 そのような経済環境の中ではありましたが、TDBの債券はオーバーサブスクリプションとなる23億米ドルに達し、世界各地の231社の投資家から注文 がありました。それは2007年以来、ユーロ市場のMTNプログラム(EMTN)の中で最も人気のある注文となり、国際金融市場の投資家がモンゴル国への信頼を取り戻すきっかけとなる重要な債券発行でした。
 同時にモンゴル中央銀行との5億米ドルの債券スワップにより、国の外貨準備高の増強に貢献し、加えてトゥグルグ通貨の為替レートを安定させ、投資を必要とするモンゴル国内の多様なセクターに必要十分な資金を供給することで、その後のモンゴル国の持続可能な経済成長に貢献しました。
 現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、世界各国の国際貿易と経済環境が悪化している厳しい状況においても、TDBは5本目となるこの債券をつつがなく償還することで、国際金融市場におけるモンゴルの知名度を確立し、投資家からのより高い信頼を取り戻すことに成功したと考えています。なお、債券償還後に至っても、TDBの流動性は銀行システムの平均よりも高いことにも注目して頂きたいと思います。
 30年にわたり常に私たちに信頼を寄せて頂き、共に発展に努めてきたすべての大切なお客様、ビジネスパートナー、国際金融市場のパートナー銀行、並びに当行従業員を含めたステークホルダーの皆様に深く感謝の意を表します。

あなたと世界をつなぐ金融の架け橋
モンゴル貿易開発銀行

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